Gerber X2 でビジネスに変革を。
Ucamcoは今年前半、一つの目標を念頭に、ガーバー X2を発表いたしました。その目標とは、レイアウトデータや基板設計情報をCADからCAMへ自動転送できるように、強固で規格化された方法を提供しようというものでした。レイアウトデータ、つまり画像データに関しては、拡張ガーバーで上手く処理できていました。現存するフォーマットの中では、最良の方法です。しかしガーバー X2の登場により、プリント基板産業の事実上の標準であった画像フォーマットが更にパワーアップします。ガーバー X2では、追加で必要となる設計データについて、装置で自動読込みできる明確なフォーマットを新たに打ち出しました。このフォーマットは既存のガーバー画像データフォーマットに完全対応しています。
これは、ガーバー X2がプリント基板産業の設計、エンジニアリング、CAD-CAMプロセスに旋風を起こしうることを表しています。現行のシステムや方法にも適合するので、導入が簡単で、混乱を生じず、現行のソフトウェアと完全互換性を有します。UcamcoのマネージングディレクターであるKarel Tavernierが言うように、「ガーバーが広く知られ活用されてきた理由であり、トレードマークともいえる簡便性を、X2でも保持しています。実際の作業に僅かな変更が生じるだけで、承認や検証等が必要になるようなものではありません」。
X2フォーマットで最も顕著な特長といえば、一つに、基板のスタックアップ情報機能があります。X2では、各レイヤファイルの正確な機能情報やスタックアップ内の層構成情報が明確になります。スタックアップデータは、画像ファイルと一緒に自動生成されます。ドリル・ルータファイルも同様に、最初から完全自動でロードされ適確に配置されます。これらはX2フォーマットが幅広い機能性を有することを表します。
現在、Graphicode社製GC Prevue v22.3、Altium Designer、Dip Trace、Kicad、UcamcoがX2に対応しており、近々LPKFも加わる予定です。ガーバーX2は、利便性、簡便性、確かなパフォーマンスを誇り、試行錯誤を経て皆様に役立てていただけるフォーマットを実現しました。X2は設計者にとって、効率的で安全な製造のための全データを確実に製造パートナーへ渡せる素晴らしい手段なのです。全情報が、一つの強力な、使い勝手のよいフォーマットに盛り込まれるのです。
ガーバーX2は、設計者、製造者、クライアントの全てに利益をもたらします。ゆえに、プリント基板設計や製造における世界のリーディングカンパニーが次々とX2を採用しています。是非、その理由をお確かめください。ガーバーX2のフォーマット規定や資料もご用意しております。サンプルのGerber X2アーカイブは、www.ucamco.com/downloadsから自由に入手していただけます。お試しいただき、互換性や簡便性をご確認ください。ガーバーX2が、皆様のスループット・効率・最終的な利益にどれほど貢献できるか、お試しいただくことをお勧めいたします。