品質管理、特に電気検査は、お客様の元へ辿り着こうという基板の前に立ちはだかる最後の砦です。QC部門には容赦ないプレッシャーが課されます。アップストリームのプロセスをすり抜けた可能性のあるエラーは、品質管理者が全て突き止めるだろうと考えられてしまいます。品質管理者の不良品と良品を正確に見分ける技術は、その企業の品質に関する評価を高めます。しかし残念なことにそれほど簡単なことではありません。昨今、最高の品質管理技術者をもってしても、よいツール、ハードウェア、ソフトウェアの存在なくして品質を確保できません。古いマニュアルのソフトウェアを使用し続ければ、検査で見逃す危険性があり、代償も生じるかもしれません。ハードウェアに高い投資をするよりも、最高水準のソフトウェアを活用すれば、より少ない投資で、より高い生産性が期待できます。これがFixGeniusの活躍を期待する所以です。
ピン振り(pin deflection)について、試験では、FixGeniusのルールに基づいたプローブマッピング・アルゴリズムが、従来の冶具作成パッケージに比べて最大25%軽減することを示しています。ピンの振り幅が少ないほど、セットアップ時間が短く1度目の検査合格率がアップし、組み立てしやすく、冶具の信頼性が高くなります。またガイドプレートが少なく済み、プレートが少なくすめば、ドリル所要時間もおのずと短くなります。
「FixGeniusを活用した冶具は安価で簡単」
"FixGenius fixtures are cheaper and easier to run"
FixGeniusは、倍密度を必要としていた場合には単密度(single-density)の冶具作成ソリューションを、2つの冶具セットを必要としていた場合にはシングルパス(single-pass)ソリューションを適用できないか、可能性を探ります。ソリューションが数学的に実現可能であれば、FixGeniusのアルゴリズムがそれを突き止め、最小偏向のものを選択します。1つの冶具ではジョブに対応できないと判明すれば、検査の正確性を確保し、FixGeniusは自動的にその検査を複数の冶具に分けるか、または冶具とフライングプローブ検査に分けます。他では見つけられないような巧妙なソリューションを見つけます。お客様が複数の検査機、冶具スタイル、ピンを取り揃えている場合は、FixGeniusでは優先順位をつけ、お客様の指定したパラメータに従って常に最も安価なソリューションを見つけることができます。高密度化で課題を抱えているならば、高密度検査装置への投資の前に、ぜひ高機能ソフトウェアも視野にいれてご検討ください。
「グリッドテスターへの投資をFixGeniusがバックアップ」
"FixGenius protects your investment in grid testers"
ジョブが複雑であろうとなかろうと、検査ソリューションを用意するのにかかる時間はほんの数分です。FixGeniusの自動化された機能を活用すれば、お客様の手のかかる編集作業を何時間も削減します。
「編集/検証の手間を省きます」
"No labor-intensive editing/verification required"
当社スタッフが貴社のワークフローを検証し、FixGeniusを設定します。お客様の設備を最大限活用できるように、検査プロセスのあらゆる要素を網羅します。これは全て、インストールに先立ちオフラインで行います。FixGeniusは機能の自動化が充実しているため、トレーニング時間も最小限に抑えられます。
「FixGenius導入で検査作業の休止は最小限、生産性が向上。」
"Minimal disruption of the day-to-day test floor operation when the system is introduced. A remarkable boost in productivity"
完全自動システムと聞けば、しばらくすればエラー停止が発生するのではないか、ピンコンフィグレーションの変更作業が必要になるのではないか、といった懸念を抱かれるかもしれません。実はそのような心配は無用です。そのようなケースは稀で、一般的なジョブでは起こりません。万一起きてしまった場合、FixGeniusは、ユーザーがプローブマッピングを変更できるように、周到な冶具エディタを用意してあります。エディタがピンのショートや検査の正確性を常にチェックするので、確実に欠陥箇所がないようにします。
「冶具作成を完全制御。」
"You retain full control of the fixture you will build"
FixGeniusは完全にオープンなシステムです。IPC-D-356フォーマットを介して、フロントエンドアップストリームではデータ作成システムと、製造現場のダウンストリームでは検査機や検証システムとリンクさせることができます。FixGeniusは一般的なグリッド検査機や冶具スタイルであれば全てに対応しています。高度に設定可能な出力プロセッサが、ドリルやルーターですぐに使えるデータをアウトプットします。FixGeniusは、あらゆるメーカーのフロントエンドデータ作成ソフトと連携できるように設計されています。
「FixGeniusは、お客様のワークフロー、グリッド検査機、冶具スタイル、ドリルに対応します」
"FixGenius will handle your workflow, your grid tester, your fixture styles and your drill shop"
FixGeniusは取得したデータに完全性チェックを行い、全ての矛盾箇所を明らかにします。これにより、不良データから不良冶具が作成されたり、検査不備が発生することを防ぎます。ランタイムプロダクションチェックでは、その冶具がドリル可能か、基板を自動転送できるか、基板を検査できるかについて検証します(例:ヘッド形状に対しテストピンのサイズは適切か、トッププレートに必要なカットオフとテストピンが干渉しないか、距離は問題ないか、ランド切れ(breakout)の問題がないか等)。これにより冶具が工業的に問題ないという確証が得られます。実現性を満たすための全条件に合格すれば、マウスのワンクリックで実際の冶具生成を開始します。このテクノロジーは、当社が25年に渡り、自社検査センターで日々の冶具製作から培った経験に基づいています。プロセスについては、メーカー指定の冶具定義ルールや、お客様が選択したジョブ個別ルールに準拠させることができます。この独自のアプローチは、冶具製作ノウハウを盛り込んたFixGeniusパッケージと共に、各オペレータが初心者であってもベテランであっても、正確で整合性の取れた電気検査ツールの製作を実現させます。人を問わずに、常にクオリティを確保します。
「不備データやオペレータエラーに起因する検査見逃しを回避」
"Avoid test escapes due to poor data, or operator errors"
Ucamco社は、あらゆる種類の電気検査ソフトウェアをご提供しています。FixGeniusをUcam SmartGridとバンドル化すれば、CAMファイルから冶具製作までのワークフロー全体に対応することができます。また、迅速に不良箇所を検出するソフトウェアFaultStationを追加することもできます。